野良人inモンハン
 ~野良人・寅の旅(モンハン編)~ 
 
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捨てネコ・ミー(前編)
2006年10月05日 (木) 23:14 | 編集
ミーは、ご主人様に捨てられちゃったのです。
[01] ひとりぼっち?
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大きな大きなビルの立ち並ぶ大都会のまんなかで、小さな小さな、泣き声がします。

『ミャー・・・ミャー・・・』

凍えそうな寒空の中、車や電車の騒音に掻き消えてゆく小さな声に、誰一人気づく人はありません。

小猫はただただ、寒くって、体を震わせながら、おなかが空いたなーと、思っていました。

体を包む布にはまだ少し温かさと懐かしい匂いが残っていました。

昨日まで自分を優しく撫でてくれていた大きな手も、今はもうありません。

たしか、その大きな手の持ち主は、自分の事を『ミーちゃん』と呼んでとても優しく撫でてくれてたのを思い出しました。




[02] 日常
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ミーの両目には大きな黒ブチがあります。

人間はそんな顔を見て笑います。

そんなミーを、拾ってくれる人はありません。

ゴミ箱の食べ残しを食べてなんとか生活します。

その食べ物も大きなノラ猫達があさったその後の、ちょっとの残りが、ミーの分です。

ある日、食べ物の残りが捨てられる時間になっても、大きなノラ猫達は現れません。

おそるおそる、食べ物を探していると、牛丼の残りを見つけました。

ミー『なんて、美味しいんだろ』

と幸せな気分のミーでしたが、それも束の間、遅れてきたボス猫達にはじきだされます。

少し離れた所で待つ、ミーでした。




[03] おおきなもの
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その時、一匹の犬が現れて大きな声で吠えました。

犬『ワンワン』

驚いたボス猫達は、一目散にバラバラに逃げていきます。

ミーは、その声の大きさにびっくりして、一歩も動けずにいました。

ようやくの事で後ろを向き、逃げようとしたその時。

ミーは犬の大きな口でくわえられます。

恐怖で暴れる事もできず、目をつむっているミーを、犬はポイと投げ出しました。

おそるおそる目をあけると、そこはさっきまでボス猫達が食べ散らかしていたゴミ箱でした。

ワケが分からず脅えているミーを残して、その犬はスタスタと歩き去っていきました。




[04] お気にいり
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ミーのお気に入り。それは、お天気の昼間に河原で日向ぼっこする事です。

ミーのねぐらから商店街を抜けて、坂をちょこっと登ったトコにある。

芝生があって、ポカポカしてて、ついお昼寝してしまう。河の辺りにはたくさんの鳥がいて、賑やかだ。

こないだ、話かけてみた。

ミー『にゃ~お』

でも、みんな飛んでいっちゃった。

はずかしがりやさんなのかな?

ミーは思った。

他にも散歩につれられてくる犬さんや、虫さん。

ここにいたら、なんだか楽しい。

だからお気にいりなのだ。




[05] 出会い
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ミーは、日課のお散歩中です。

いつもの河原をトコトコ歩く。

橋の下に見かけないダンボール。

トコトコと近寄ってみると、ガサガサ!箱が動きます。

ビクビクしながら立ち止まって様子を見てると、中から小さい声がします。

仔犬『くぅ~ん、くぅ~ん』

仔犬の鳴き声です。

安心して中をのぞき込むと、茶色い毛の仔犬がダンボールから身を乗り出すようにして鳴いています。

ミー『きみ、どしたの?捨てられちゃったの?』

やっと気付いた仔犬は言います。

仔犬『なんだ?オマエ?オイラは今、忙しいんだよう。しっ、しっ!』

なんだかヤな感じです。




[06] 友達
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仔犬の話では、今、飼い主を探してるんだそうです。

仔犬『ホラな、こうやって、悲しそーな声だしてると、人間が拾ってくれるんだよ。オマエも捨て猫か?』

うなずくミー。

仔犬『ヨシ!ほんじゃ、お前もやってみな!くぅ~ん、くぅ~んだぞ。悲しそうに。ホラ!』

ミー『…』

仔犬『ばかぁ、鳴かなきゃダメなんだよ。とうちゃんも言ってたぜ!ホラ!』

ミー『に、にゃ~ん』

仔犬『ばかっ、にゃーんじゃなくて、くぅ~んだっつってるだろ!…ん?でも、それもワルくねぇかも。よし。オイラも…わぅ~ん…なんか違うな?』

2人は友達になりました。




[07] おしゃべり
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捨て犬タロとミーは、いつも仲良し。

昼になるとミーは、いつもタロの家〔ダンボール箱〕にやってくる。

タロ『お?また来たか?お前も暇だな。ヨシ、ホレ。早くこっち来いよ!』

タロはいつも明るい。

タロ『おいらはな、大きくなったら、強い犬になるんでい。誰にも負けねぇくらい。すげぇだろ~!』

タロ『こないだ、すっげえウマイ物食ったぜい』

話はつきません。

ミーはタロの話しを聞いているのが好きでした。

なんだか力が涌いてくるような気がしました。

ミー『タロちゃんは、いつも、ゴハンはどうしてんの?』

たわいもない話しはつづきます。




[08] 冒険
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ミーとタロは好奇心いっぱい。

いま2人が一番気になってるのは地下鉄の入り口です。

ミー『ねぇタロちゃん?あそこ、たくさん人が出入りしてるけど、なにかあるのかなぁ?』

タロ『ん~?そういえば父ちゃんが言ってた。人がたくさん集まるトコは食べ物がたくさんあるって!…よし!行ってみるか!』

ミー『え…、だいじょうぶ?…気をつけて行ってきてよぉタロちゃん。』

タロ『ばかぁ、ミー。おまえも行くの!』

ミー『え?』

二人はトコトコ入っていきます。

ミー『ねぇ、タロちゃん。大丈夫?食べ物たくさんあるかなぁ?』

ミーはちょっと心配症でした。




[09] 駅
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階段を降りて暫く歩くと小さな門が幾つか並んでいます。

人の流れに身をまかせる2人。

しかし小さな門のような所を抜けたトコで、門の所に座っていた人が追いかけてきた。

人『コラ!どこから入ってきた。コラ!』

なんだか怒っているみたい。

タロ『ミー、走れ!』

ミーはタロに置いていかれないよーに、必死に後を追いかけました。

タロが小さな入り口に飛び込んでミーも入ろうとした瞬間!

ドアが閉まり始めます。

ミー『タロちゃ~ん!』

泣きながらミーは入り口に飛び込みました。

間一髪滑り込んだものの、足を挟まれてしまいます。

ミー『ふぇ~ん』




[10] 地下鉄
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ミーの足を挟んだまま地下鉄は発車します。

ミー『わぁ、タロちゃん、動きだしたよ~。痛いよぉ、恐いよぉ』

タロが何をやっても扉は開きません。

ミー『このまま死んじゃうのかなぁ?』

タロ『バカ。弱気になるな。オマエを死なせたりするもんか。』

タロとミーを見つけた若者がミーをさわろうと手を延ばします。

タロ『ワン、ワン!』

タロが大きな声で吠えます。

ミー『ふぇ~ん、タロちゃん恐いよ~ぉ』

タロ『バカ。おまえが恐がってどうする?』

タロが何度目か体をぶつけた時、固かった扉が音をたてて開きました。

タロはミーを背中に乗せ、出口へと歩きました。
コメント
この記事へのコメント
続き待ち中。
2006/10/06(金) 14:34 | URL | 北京っ子 #-[編集]
どもども。
ども。
北京っ子さん。
続き、アップしました!
…っというか、後編にコメントももう書いてくれてますね!!
2006/10/08(日) 13:06 | URL | 寅 #-[編集]
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