野良人inモンハン
 ~野良人・寅の旅(モンハン編)~ 
 
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捨てネコ・ミー(中編)
2006年10月06日 (金) 20:15 | 編集
ミーは、ご主人様に捨てられちゃったのです。


第1話はこちら→<捨てネコ・ミー(前編)




[11] 脱出
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タロとミーは地下鉄を出ました。

そこには2人が知らない風景が広がっていました。

ミー『タロちゃ~ん、どこ?ここ?』

タロ『う~ん?知らん。』

ミー『…』

ミーは少し悲しくなってきています。

ミー『もう帰れないのかなぁ』

タロは黙々と歩きます。

辺りは夕陽が沈みかけています。

いつの間にか河原を歩いていました。

タロ『ミー?今日はこの辺りで寝るか?』

ミー『…』

タロ『オイ?』

ミー『…』

ミーはぐっすり眠っていました。

橋の下のダンボールにミーを寝かせて、タロは優しくミーを撫でました。

ミーは夢の中で大きな御主人様の手で撫でられた夢を見ていました。




[12] 夜明け
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ミーは寝た。

タロも寝た。

2人とも疲れたのでしょう。ぐっすりと眠りました。

…チュン、チュン。

チュン、チュン。

小鳥の鳴き声にタロは目を覚まします。

タロはその景色に、我を忘れて暫くの間、まばたきもせず見とれていました。

ミー『クシュン!ふぁ~っ。おはよぉ、タロちゃ~ん?』

ミーが起きた頃にはお日様が真上になっていました。

タロの下に駆け寄ったミーは夢の中にいるような気がしました。

2人の目の前には一面きれいな黄色の花畑が広がっていました。

ミー『キャー、綺麗~!』

この日からここが2人の家になりました。




[13] ある夜
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ミーはタロと楽しく過ごしました。

しかし、ある夜、タロが夜中に目を覚ますとミーがいません。

探してみると堤防でお月様を寂しそうにながめるミーがいました。

そっと側に寄るタロ。

ミーは気がつきましたが何も言いません。

しばらく2人は一緒に月を見上げていました。

ミー『タロちゃん、悲しいよ~』

ミーは言いました。

大好きだったご主人様の事。

捨てられてから毎晩のように夜は寂しくて涙がでてきてしまう事。

タロは何も言わないで黙って聞いていました。

ミーはタロに寄り添って泣きました。

タロはしっかりとミーを支えていました。




[14] サーカス
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タロとミーの新しい家の近くには広場がある。

いつもはタロとオサンポするミーですが、ある日タロがお昼寝中に、一人で散歩にいきました。

するといつものだだっぴろい広場に大きなテントが立っています恐る恐る近づきます。

テントの隙間から覗くと、そこはサーカスでした。

にぎやかな音楽に楽しそうな人達。

なんだか真ん中でいろんな動物さんがでてきて芸をしてる。

ミー『うわー!スゴイ、スゴイ!』

ミー『キャー、あぶない~』

すっかりサーカスに熱中してしまっているミーでした。

特に火の輪っかを飛び越えた小さいサルがお気に入りでした。




[15] 憧れ
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サーカスは終わりました。

ミーは初めてみる華やかな世界に魅とれてしまいました。

自分もあんな綺麗なお洋服きて皆から誉めてもらいたいなと思いました。

目を閉じて、タロと一緒にサーカスしてる自分を思い浮かべます。

…ハッと気づくと辺りは夕日に照らされて、オレンジ色になっています。

お客さんもにぎやかなライトもて、しーんと静まりかえっていました。

ふと、火の輪くぐりをしていたチビ猿さんに会いたくなりました。

トコトコ歩くミー。

ぐるっとテントの周りを歩いてみると動物達の鳴き声が聞こえます。

恐る恐る入ってみました。




[16] チビ猿くん
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中はたくさんの檻があります。

立ち止まってあたりをキョロキョロするミー。

ミーには動物たちが窮屈そうな檻になぜ入っているのかわかりません。

そんなミーを最初にみつけたのは、火の輪っかをくぐったチビザルさんでした。

チビ猿『おい、お前。何やってんだ?そんなトコで。』

急に話かけられておどろくミー。

しかし話かけたのがさっきのお猿さんと分かり駆け寄りました。

ミー『さっきの火の輪っかくぐってたおサルさんでしょ?凄いねー。恐くないのー?カッコ良かったよー!』

興奮してしゃべるミー。

でも、おサルさんは、疲れてるみたいです。




[17] その夜
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ミー『…でね、でね。そのおサルさんがスゴイんだよ!火がついた輪っかの中を飛び越えちゃうの!』

その日、ミーはタロに興奮して話続けました。

ミー『ミーもサーカスやってみたいな~』

タロ『バカぁ。オマエだったら真っ黒けに焼けちまうぞ~。』

ミー『そんな事ないもん!』

ミーはどうやらサーカスに夢中のようです。

その夜タロが目を覚ますとミーが寝言をいっていました。

ミー『ムニャ、ムニャ…、あぶない~』

サーカスの夢みてるんだな。

タロは思いました。

タロはしばらくミーの寝顔をながめていました。

タロ『オイラも一緒にサーカスしてるのかな…?』




[18] お別れ
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ミー『タロちゃん、起きて起きて。』

朝早くにタロを揺り起こすミー。

タロ『ふぁ~、どうした?ミー?もっと眠かせろよ~ぅ』

ミー『寝坊スケさんだねぇ。早く、タロちゃん。サーカス行こうよぅ』

…サーカス小屋へ行ってみると昨日まであった大きなテントをたたんでいる所でした。

急いでチビサルくんを探す2人。

大きなトラックにいました。

ミー『チビサルくん、何?これ?サーカスもう終りなの?』

チビ猿『お?昨日の猫ちゃんだ。引っ越しだよ。』

ミー『え?そなの~?』

チビ猿『猫ちゃん、サーカスしたいって言ってたけど、ボクは自由な猫ちゃん達が羨ましいよぅ。』




[19] ある日のこと
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いつものお散歩に出かける2人。

ポカポカ陽気な一日です。

パン屋さんの前を通り過ぎようとした時、ミーが突然後ろを向いて走りはじめました。

タロ『わ!オイ?どうしたミー。』

慌てて追いかけるタロ。

ようやく追い付くと、ガッカリしたミーがトボトボ歩いていました。

タロ『どうした?ミー。何かあったんか?』

ミー『…』

タロ『…』

トボトボと家に向かう2人。

ミー『タロちゃん…』

ミーがやっと口をひらきます。

タロ『ん~』

ミー『さっきね…ご主人様が自転車にのってるの見たんだぁ。見間違いかなぁ?叫んだけど、そのままいっちゃったの。ふぇ~ん』

タロ『…そっか』




[20] ご主人さま
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あたりはもう夜。

家の前の花畑でミーとタロは星を眺めます。

少しづつ、ミーは話はじめます。

ミー『その人はね、ミーにとっても優しかったんだぁ。ミーはお母さん知らないんだ。ずっとその人が面倒みてくれてたの。小さい時には服のポケットに入れてくれて、いろんなトコ連れて行ってくれたんだぁ。でね、ミーをよく撫でてくれたんよ。温かい手だったなぁ。そんでね、よく遊んでくれたんだぁ。ボールとかで。コロコロ、コロコロってね。…タロちゃん…なんでミーを捨てたんだろう。いらなくなったのかなぁ?』

タロは何も言いませんでした。
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